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日本人女性が候補に=女性誌『クラウジア』賞

10月8日(水)

 国内最大手の出版社アブリルが発行する女性誌『クラウジア』は九六年から毎年、社会事業、科学、文化、ビジネス、行政の分野別にブラジル発展に貢献した女性を選び表彰している。専門家らが選考を重ね各部門三人の候補に絞った段階で読者投票へ持ち込まれるが、今年、その文化部門に一人の日本人女性がノミネートされている。
 宗像(むなかた)直美さん、サンパウロ州交響楽団・合唱団の指揮者だ。二歳で来伯し、広島県出身の四十八歳。九五年に同職に就任後、合唱団のレパートリーを広げるとともにその音楽的レベルを向上させ、公演観客数を飛躍的に伸ばした―などの点が評価されている。
 最近では国外公演の招待も相次ぎ、来年はメキシコ、再来年には日本で開かれる国際合唱コンクールに出場するという。
 宗像さんは八六年、東京芸術大学へ留学。九一年にはスイスの名匠エリック・エリクソンの元で研鑚を積み、欧州公演の経験も豊富。九八年にはサンパウロ芸術批評家連盟から最優秀合唱団指揮者に選ばれた実績をもつ。
 文化部門では宗像さんのほかに、映画監督のカチア・ルンジさんと、文学者のタニア・ローシングさんが候補に挙がっている。カチアさんは昨年の話題映画『シダーデ・デ・ゼウス』をフェルナンド・メイレレス監督と共同制作。タニアさんはリオ・グランデ・ド・スル州パソ・フンドで文芸運動のけん引者としてつとに知られる。
 過去に女優のフェルナンダ・モンチネグロさん、マルタ・スプリシー・サンパウロ市長といった多くの著名人が受賞している。日系女性の受賞は例にないが、〇〇年の科学部門でサンパウロ市のブタンタン研究所長ヒサコ・ゴンドウ・ヒガシさんが、宗像さん同よう、最終選考まで残っている。
 投票はインターネットを通じて可能。アドレスはHttp://Premioclaudia.com..br