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サンパウロ市でひょう伴う豪雨=洪水で交通渋滞も=各地で停電、死者1人

10月11日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙十日】サンパウロ市(サンパウロ市)で九日午後四時ごろ、風速六十四キロの強風とひょうを伴う豪雨が降った。それからしばらくして同市非常事態管理センター(CGE)は同市南部で暴風雨注意報を発令。雨が移動するに従って他地区でも注意報が発令された。豪雨は同午後六時四十分まで続いた。
 十九カ所で洪水が発生し、九区で停電になった。同市南部グアラピランガ地区では、屋根に登って洪水から逃れた住民を消防隊が救助した。同午後七時には、今年二番目の延べ渋滞百六十二キロを記録した。ちなみに前日同時刻の延べ渋滞は九十一キロだった。
 サンパウロ市中心部のバーラ・フンダ区コーネゴ・ミゲル・ヴィセンテ・マリーニョ街とボン・レチーロ区エスタード通りで倒木被害もあり、エスタード通りは停電になった。
 停電被害は、ピニェイロス区やカニンデー区、サント・アマーロ区、インテルラーゴス区、ヴィラ・クレメンチーノ区、ヴィラ・アナスタッシオ区、ヴィラ・モルンビー区、そして大サンパウロ市圏サンベルナルド・ド・カンポ市、サント・アンドレー市、タボアン・ダ・セーラ市との市境地域にまで及んだ。
 サンパウロ州電気会社「エレトロパウロ」は、事前に寒冷前線の訪れを注意深く見ており、雨が降る前に緊急チームを通常降雨被害がひどい場所で待機させていた。
 CGEによると、九日のサンパウロ市の平均雨量は十九・三ミリだった。北部が最も雨量が多かった地域。特にペルス区で四十三ミリ、ピリトゥーバ区で三十九・三ミリ、ジャラグアー区で三十九・三ミリを記録した。
 サンパウロ州カンピーナス市でも同日午後、三十分間ほど降ひょうがあり、六人が負傷した。十三区が停電、二校の屋根が破壊された。樹木三十五本も倒れ、市民はひどい交通渋滞に見舞われた。
 同州ソロカーバ市中心地では、雨の影響で、長さ十二・五メートル、高さ三メートルの塀が倒れ、石工助手のアラオール・サンターナ・モレイラさん(四九)が下敷きになり死亡している。