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サンパウロ市民のひんしゅく買う=飲料水で道路洗浄

10月11日(土)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十日】水不足で節水に入ろうとしている矢先に、サンパウロ市は毎月二百万リットルもの飲料水を中心街の道路洗浄に使用している。市場で使われている洗浄用水も飲料水である。一日に二回も洗われる地区もある。洗浄に使用される飲料水は、三千九百人分(一カ月間)に相当する。
 十一月から、サンパウロ市や大サンパウロ市圏北部の市民約九百万人が節水の影響を受ける。カンタレイラ地方複合貯水池の水位は現在、総水量の八・五%と非常に低い。
 サンパウロ市が洗っている中心部は、そのカンタレイラ貯水池から配水されている地域である。
 サンパウロ市は「道路洗浄は衛生管理のため。一部の道路は路上生活者のトイレのようになっている」と説明。「これからは下水を清浄にする処理をして再利用する」と弁明している。