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映画への投資縮小=ペトロブラス 70件の企画半分に

10月11日(土)

 ブラジルの文化的イベントなどのメインスポンサーである石油配給公社ペトロブラス(以下、BR)は、カルドーゾ前政権時に投資すると約束していた70の映画企画への投資を、経費節約のため半分にする意向があるという。同社内部の報告書を入手したフォーリャ紙がこのほど、公表した。
 BRは今年の予算のうち、3千860万レアルを文化部門へ投資する。うち80%(3千100万レアル)が映画へ、残り20%が演劇や音楽に回される予定だった。
 だが、BRはこの文化部門予算のうち2千60万レアルをカットし、1千800万レアルのみを援助に回す方針でいる。セルジオ・B・メーロBRマーケティング部長は、「すでに契約済みの企画責任者と直接話しをして、少ない予算で支援ができるかどうかを検討する」と述べている。
 ルイス・グシケン大統領府広報長官が決定した予算調整は、企画によっては50%も予算カットされるという。多くの映画製作企画が、急な資金援助の減少で苦しい状況に追い込まれている。
 ある映画製作者は、「政権が変われば政策も変わるのは分かるが、援助資金が20万レアルも少なくなったので、映画のシーンを複数カットしなければならなかった。製作側としては非常に困る」と訴えている。
 (フォーリャ・デ・サンパウロ紙)