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日本祭り=県連執行部の意見統一へ=来年の会場は場所変更も

10月11日(土)

 【既報関連】来年の日本祭りに向け、役員らの意見統一を図ろうと、ブラジル日本都道府県人会連合会(中沢宏一会長)は八日夕、執行部会を開いた。先日行われた代表者会議で、来年度の実行委員会に対する認識が異なった反省を受け、役員らがそれぞれの意向などを説明。早急に実行委員会を立ち上げることで意見が一致したが、委員長の選定は先送りにされた。また、より多くのスポンサーを確保するため、現在の州議会駐車場に代わる会場についても議論された。
 中沢会長を始め、西徹副会長や今年の実行委員長を務めた吉加江ネルソン副会長ら十三人が出席した。
 代表者会議では「早急な実行委員会の立ち上げを」と望む一部役員と、あくまでも慎重に執行部で練るべきだという意見が、執行部内で対立。中沢会長は「ああいうやり取りを見せれば、執行部への信頼が揺らぐ」と一枚岩になる必要性を訴えた。
 早急な立ち上げを求めていた西副会長は「出席した県人会長らから要望があったので、あの日に決めてもいいかと思った」と、胸の内を説明。慎重にと主張した田畑副会長は「まず反省点を踏まえた上で、委員会をつくるべき」と従来の主張を繰り返した。
 最終的には、代表者会議の直前に開かれる執行部会がなかったため、前回は意識統一が図れなかったとして今後の教訓にすることを確認した。さらに中沢会長は「実行委員会を作っても、最終的な責任は執行部にある。まず、我々が十分に話し合う必要がある」と理解を求めた。
 第七回目となる来年の日本祭りについても、スポンサー探しが成否の鍵を握るため、より多くのスポンサーを集めるためにも会場設定が議題に上った。
 アニェンビーなど様々な施設の名前が挙がったが、最終的にはイミグランテス街道近くの博覧会場が候補に上がった。
 中沢会長はメトロのジャバクアラ駅から約八〇〇メートルの近距離に加え、面積も二万二千平米と広いことなどを理由に、日本祭りにふさわしいと説明。また、州議会駐車場と異なり、入場料も収益に見込めるなどと会長らの好感を得た。執行部では近日中にも下見に行く予定だ。