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大サンパウロ市圏の節水15日から=2地域交代で実施=カンタレイラの配水は継続

10月14日(火)

 【アゴーラ紙十一、十三日、フォーリャ・デ・サンパウロ紙十二日】大サンパウロ市圏ヴァルジェン・グランデ・パウリスタ市やエンブー市、オザスコ市などに配水するアウト・コチーア地方複合貯水池が、十五日午前六時から節水態勢に入る。
 サンパウロ州水道局(Sabesp)は、アウト・コチーア貯水池とグアラピランガ貯水池の一部から配水されているエンブー市、エンブー・グアスー市、コチーア市、イタペセリッカ・ダ・セーラ市、オザスコ市、イタペヴィー市、ヴァルジェン・グランデ・パウリスタ市を二つのグループに分け、三十六時間置きに配水・断水する節水態勢を敷く予定。
 グループ1はオザスコ市、エンブー市(一部)、コチーア市(一部)、ヴァルジェン・グランデ・パウリスタ市。十五日午前六時から十六日午後六時まで断水される。その後、三十六時間にわたって配水され、再び断水となる。
 グループ2はエンブー市(一部)、イタペヴィー市(一部)、イタペセリッカ・ダ・セーラ市、エンブー・グアスー市、コチーア市(一部)。こちらは十六日午後六時から十八日午前六時まで断水。再び断水になるのは十九日午後六時から。
 水道局は、高い地形や遠い場所への配水が遅れることもあると断っている。グループ1と2の詳しい説明は、十一日付のアゴーラ紙に掲載された。また、水道局のホームページ(www.sabesp.com.br)にも掲載されている。当局の電話は195番(緊急時)と0800・119911番(大サンパウロ市圏のみ)の二つがある。
 同じく十五日から節水が始まる予定だったカンタレイラ地方複合貯水池は、十日と十一日の大雨のおかげで、少なくとも十一月十五日まで節水は延期になった。
 当局配水コントロール課のアマウリー・ポラッキ課長は、「カンタレイラ地方貯水池付近の十月の平均雨量は百三十一ミリメートルだが、十日と十一日だけで百十ミリメートルも降った」と予想以上の降雨に喜んでいる。
 しかしながら喜ぶのはまだ早い―。十二日付のフォーリャ紙によると、大サンパウロ市圏の住民への配水が保証されるのは二〇一〇年までのみ。住民の増加に水の供給が間に合わなくなるという計算だ。二〇〇六年に配水状況を改善するために工事が行われる予定だが、その工事が完了しても二〇一〇年までしか保証されないという。水道専門家たちは、「水を節約するという概念がないブラジルで、節水の習慣を身に付けさせるのは、エイズ予防をさせるほど非常に難しいことだ」と頭を抱えている。