10月14日(火)
【アゴーラ紙十一日】ブラジル人の平均月給が、六年連続で下がったことがこのほど、ブラジル地理統計院(IBGE)の二〇〇二年度全国家庭調査(Pnad)で明らかになった。
一九九六年と昨年の平均月給を比較すると、一二・三%下がっていることが分かる。二〇〇一年から昨年までには、平均月給はマイナス二・五%も減少。六百五十二レアルから六百三十六レアルまで下がった。一九九六年には七百二十五レアルだった。
IBGEのヴァンデリ・ゲーラ調査員によると、最低賃金のプラス一・四%の調整がされていなければ、さらにひどい減少率になっていたという。
同調査員は、二〇〇一年から昨年までの一年間は、節電危機や大統領選などの影響が強く出ていたと指摘している。
一方、女性と男性の給与の差は少なくなった。昨年、女性の平均月給は男性の平均月給の七〇・二%。一九九二年には六一・六%だった。
またPnadは一般家庭の電化製品調査も行った。それによれば、フォゴン(オーブン)とテレビがある家庭はそれぞれ九七・七%、八九・九%に達している。
二〇〇一年から昨年までにコンピューターのある家庭が一二・七%増加。だが実際にある家庭は全体の一四・二%に過ぎない。
一般電話の購入も増加傾向にあり、国民の六一・六%が一般電話を持っている。その一方で携帯電話だけで生活している家庭も八・八%あるという。