10月14日(火)
すでに大サンパウロ市圏で節水が始まる地区があるが、水道局側は水の無駄使いをしないために、次のアドバイスをしている。▼車や庭などを洗うときには、ホースではなくバケツを使う。車の洗浄に必要な水はバケツ三、四杯分(六十~八十リットル)だが、ホースを使うと三百~五百リットルも無駄にしてしまう。▼洗濯に使用した水をためておき、庭などを洗うために使う。この水を再利用すれば、すでに洗剤入りなので一石二鳥である。
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石工の妻(四〇)が九日夜、サンパウロ市北部の自宅で衰弱しているところを消防隊に保護され病院に運ばれたが数分後に死亡した。被害者は、八年前に頭が肥大する病気にかかり寝たきりだった。六十日間何も食べておらず、体重は十四キロだった。体中に無数の傷があり、通風の悪い部屋に寝かされ、汚物で汚れていた。夫の石工(四一)は、虐待の容疑で現行犯逮捕された。夫婦の間には十九歳の長男を筆頭に五人の子どもがいる。夫と長男は殺人の容疑で送検される。
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サンパウロ市ジャルジン・インペラドールで九月十五日に洗車場の経営者(三四)を焼殺した容疑で、三人組が九日に逮捕された。三人は経営者の元恋人(一七)の恋人とその仲間二人。経営者が嫉妬に狂い元恋人を蹴ったため、仕返しに三人が経営者の手首を切り、車のトランクに閉じ込めて火を付けた。実行犯三人と元恋人は犯行直後、復しゅう成就の記念にピザ屋で祝杯を挙げている。
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ブラジル南部や東南部では、ほとんど文盲を撲滅したのに、ブラジル全体ではまだ十歳から十四歳の児童の三・八%が読み書きできないという。地域別に文盲率を見ると南部が一%、東南部が一・二%、中央西部が一・五%なのに東北伯が八・六%もある。二〇〇二年は一年以下通学した人が一一・八%、十一年以上通学した人が二三・四%であった。