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節水態勢を解除=大雨のおかげで大サンパウロ市圏

10月15日(水)

 【アゴーラ紙十四日】きょう十五日から大サンパウロ市圏アウト・コチーア地方複合貯水池で始まる予定だった節水態勢が、ここ数日間続いた大雨のおかげで十三日午後八時三十分、解除された。
 サンパウロ州水道局(Sabesp)は十日、断水・配水を三十六時間ずつ交代で行う節水態勢を敷くため、同貯水池から配水されている地域を二グループに分け、日程表まで発表していた。
 週末、同貯水池に降った雨量は四十七・六ミリに達し、十三日には総水量八・二%の水位に上った。十日の水位は総水量の六・八%だった。大雨のほかに、節水を心がけた市民の努力も、貯水池の状況を好転させた。
 水道局側はまだ、節水の可能性を完全に捨てたわけではない。毎日水位を測り、交代制の断水・配水を行う必要があるかを検討していくという。水道局によると、同貯水池からの配水は、これから先の雨量や市民の節水協力にかかっている。
 交代制断水は、コチーア市、イタペセリッカ・ダ・セーラ市、エンブー・グアスー市、エンブー市、ヴァルジェン・グランデ・パウリスタ市、イタペヴィー市(一部)、オザスコ市で行われる予定だった。
 週末の大雨は、大サンパウロ市圏の貯水池すべてに好影響をもたらした。貯水池がこれほどの水位上昇を見せたのは二月十八日以来だという。
 水道局は十日から十三日までに、カンタレイラ地方複合貯水池で七十三・六ミリの雨量を記録。九百万人に配水している同貯水池の水位は、総水量の八・三%から九・四%まで増えた。