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コーヒーを有機栽培=600万本所有し世界一に

10月16日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】世界一の有機コーヒー栽培者とされるヨルゲ・ヘレッツさんは、ミナス州グアラネジア郡に千五十ヘクタールの農場とコーヒー樹六百万本を有する。農薬を使わず自然の生態系保全で病虫害からコーヒー樹を守っている。
 同氏の農業理論によれば、消費者、環境、生産者など全てに優しいという。同氏は一九九二年、農場を購入し、これまでに五百万ドルを投資した。収穫は隔年で高低がある。有機コーヒーの価格は、海外市場で従来品の二倍する。国内市場では三〇%から四〇%増しで取引される。
 現在の価格で従来物が一俵当たり六十ドル、有機物が海外で百二十ドル。国内は八十ドル以上で取引される。まだ満足する価格ではないが、まだ値上がりするとみている。二〇〇三年の有機コーヒー国内総生産量は八万五千俵、来年は二十五万俵と予測されている。
 海外市場は日本をはじめ、フランス、オーストラリア、イタリア、オランダ、北欧三国など。有機コーヒー生産者協会(ACOB)は宣伝不足のため、まだ知名度が低いという。物産展にいつも出展していれば引き合いもあり、より良い取引が期待できるとしている。