10月17日(金)
【アゴーラ紙十六日】降雨不足で東北伯地方のペルナンブッコ州やセアラ州、ピアウイ州が、干ばつに見舞われている。ルーラ大統領の出身地ガラニュンス郡も、飲料水に事欠いている。百二十郡が被災宣言を公布したが、そのうち七十五郡は事態がさらに深刻だ。
ペルナンブッコ州カエテース市などを含む十八郡は十五日、州裁判所によって非常事態として確認された。カエテース市のジョゼ・L・サンパイオ市長は、六月から同市の水道網には給水が行われていないという。
ペルナンブッコ州の二五%の郡は、被災宣言を公布。同州で最も干ばつが深刻な四十七郡が農村地帯への飲料水と生活必需品(セスタ・バジカ)の救援配給を要請している。
レシフェ気象観測所によれば、セルトン(東北荒蕪地)地方は今年いっぱい、降雨の見込みがないという。東北伯地方の乾季は、例年五月から九月とされる。年初の降雨で貯水湖にたまった水は、干ばつの年は九月から十二月の間に完全に干上がってしまう。
ピアウイ州砂質土地帯の五十五郡のうち三十五郡は三カ月間、飲料水もない。住民は水を求めて、遠路水運び作業に専念している。「飢餓ゼロ」計画で指定されたアカウアン郡もその一つ。三十五郡の農作物は、九〇%が全滅と報告した。