ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 産業界の景気回復=全国工業連が調査発表

産業界の景気回復=全国工業連が調査発表

10月18日(土)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十七日】全国工業連盟(CNI)は十六日、十月における製造業者の景況感が昨年同月比で一二・五%上昇したと発表した。調査は現在の景況感と先行き見通しを、中小企業千三十二社と大企業二百十五社に質問した。先行き見通しを楽観視する企業家が、昨年十月の四九・五ポイントから今年十月は五五・七ポイントへ増加した。
 第二・四半期の五一・九ポイントと比較しても、七・三%増加になる。調査は百ポイントを上限として五〇ポイント以上は、企業家が自信を回復したとみなす。今年の景気落ち込みは四月から顕著であったが、年末の盛り返しに期待していた。またインフレ後退と金利引き下げによるリセッション回避の効果も手伝った。
 CNIは税制改革の影響が、市場に動揺を招きかねないと懸念していた。従って景気回復期待も、緩やかに上昇線をたどるとみている。ブラジルの経済政策に対する評価も、七月の三七・三ポイントから十月は四二・三ポイントへ上った。
 次の六カ月間の見通しでは、暫時回復と答えた企業が昨年の五三・八ポイントから現在六一・九ポイントに上昇して、八・一%上げた。これで景気回復の景観はなくても、失業攻勢は止まったと考慮できる。
 サンパウロ州工業連盟(FIESP)は九月、三月以来初めて雇用数が解雇数を、四千四百人上回ったと発表した。年間雇用数では、まだ昨年より六千五百人下回る。