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屋上レストランの季節=空の上でディナー=春風に吹かれサンパウロ市眺望

10月18日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙】春は、サンパウロ市の高層ビル屋上にあるレストランが繁盛し始める時期だとも言える。高層ビルの屋上から見える美しい景色を売り物にしているため、暖かい時期の方がテラスへ出られ、客に喜ばれるからだ。春になるとウエーターが「中の席でもよろしいでしょうか?」と聞くと、たいがい「え? 本当に外に席ないんですか?」と残念そうな返事がくるという。このようなレストランは、サンパウロ市を初めて訪れる外国人を魅了させるためによく利用されるとか。これから市内の屋上レストランをいくつか紹介しよう。

 [テラッソ・イタリア]
 1965年に創設されたイタリア・ビルは、有名なブラジルの建築物の一つである。高さ165メートルのビル屋上に創立2年後、市内を360度見渡せるテラッソ・イタリアが開業した。
 市内の観光ポイントになったテラッソに、すでに400万人が訪問。イギリスのエリザベス女王もディナーを楽しんだという。
 テラッソは2階に分かれており、下階はレストラン、上階はバーとダンスホールになっている。昼食はビュッフェで、サラダやデザート付きで三十八レアルする。夜はアラカルト。
 住所▼中心部イピランガ大通り344番。営業時間▼正午~午前零時。
 [スカイ]
 ホテル「ユニーク」の屋上にあるバー&レストラン「スカイ」。プライベート・エレベーターに乗ってくる人は、まずイビラプエーラ公園の風景に心を奪われる。外にはプール付きのデッキもあり、サンパウロ市の絵葉書であるパウリスタ大通りの景色が目に飛び込んでくる。
 同ビルをプロジェクトした建築家・大竹ルイは、「あの美景を見て、ホテルのデザインを思いついたんだ」と称賛する。
 午前一時からデッキはダンスホールに変身。DJが音楽のボリュームを上げ、客たちはプールの周りで踊る。バーとデッキ合わせて三百人入ることも。人気のあるメニューはピザと寿司だという。
 住所▼ブリガデイロ・ルイス・アントニオ大通り4700番。電話▼(11)3055・4702。営業時間▼午前7時~。
 [ザ・ブリッジ]
 ブラジル・イギリス・センタービルの屋上と4階にあるレストラン。ガラス張りのサロンに自然の光りが入る。外の48個のテーブルはとても人気がある。
 住所▼西部ピニェイロス区フェレイラ・アラウージョ通り741番。電話▼(11)3039・0553。営業時間▼火~金、午前11時30分~午後3時30分。土曜日は午後12時30分~同5時30分。
 [テラッソ・サンセット]
 ブラジリア・スモール・タウン・フラットの27階にある同レストランは、サンパウロ市北部の美しい風景を満喫できる。
 住所▼サンターナ区ドウトール・オラーヴォ・エジージオ通り420番。電話▼(11)6283・1858。
 [ザ・ビュー]
 空気が澄んでいる日にはカンタレイラ山脈やジャラグアー山、コンゴーニャス空港まで見えるという同レストランは、すべての客を座らせることができず途方に暮れることがあるほど人気がある。
 住所▼サントス並木通り981番30階。電話▼(11)3266・3692。
 [新しい屋上レストラン]
 ジャルジン・パウリスターノ区ヴィトーリオ・ファザーノ通り88番にある「ノーノ・ルジェーロ」は、最近営業を始めたばかり。ホテル「ファザーノ」の2階の屋外スペースに並んだテーブルにつき、景色を眺めながら朝食をとるのが良いとか。お一人様三十五レアル。
 中心部にある有名なマルチネーリ・ビル。その27階にパノラマの風景が楽しめるカフェが登場。サンパウロ市は、ここを観光ポイントにする意向だ。