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〝好戦本能〟の発散を=ハードなスポーツが流行

10月18日(土)

 「エスポルテ・ラジカル(急進的なスポーツ)」。最近よく聞くこの言葉は、すべての「ハードなスポーツ」の総称として使われている。現在、20万人に及ぶブラジル人が、時には危険を伴うこのスポーツにひかれ、週末にプレーしている。
 スポーツ歴史学の専門家であるペルナンブーコ連邦大学のリカルド・F・ルセーナ教授は、人間が危険なスポーツにひかれる理由を人間本来の野生的な欲求によるものと言明。「人間は本能的な好戦欲求を発散しなければならないが、暴力を悪い目で見る社会の中で、唯一それを批判されずに実現できるのがエスポルテ・ラジカルなのだ」と説明している。
 ここで、エスポルテ・ラジカルと呼ばれるスポーツを紹介する。
 パラグライディング▼開いたパラシュートを使って、空中飛行を楽しむ。
 パラシューティング▼高さ4千メートルの飛行機からインストラクターと一緒に飛び降り、45秒間の自由落下を楽しむ。
 バンジージャンピング▼足首にゴムを結びつけ、高さ50メートルの台からジャンプする。
 ロック・クライミング▼ロープを使って岩登りする。
 ハングライディング▼ハングライダーという三角形の大きな〃翼〃を使って、山の上から飛び降りる。
 スキューバ・ダイビング▼湖や海、鍾乳洞内の池などに、機器を使って潜る。
 ラフティング▼インストラクターの指示に従って、ゴムボートに乗って急流をこぎながら下る。
 ラッペル▼滝や大きな岩、キャニオンなどの高い場所、あるいは洞穴などの深い場所で、ロープを使ってするする降りていく。
 (ヴェージャ誌)