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亀岡、ジャンヂーラ姉妹交流―熱烈歓迎に日本側感動―カメオカ校児童「君が代」歌う

10月18日(土)

 亀岡市・ジャンヂーラ市平和友好親善訪問団(滝本健二団長)は、十六日にジ市を訪問、歓迎式典、パウロ・エンリッケ・バルジュ市長主催の夕食会に出席した。両市は、八五年十一月三日に姉妹都市提携、今回二十人の訪問団が来伯した。
 サンパウロ市からカステロ・ブランコ高速道で南西へ三十四キロ。ジャンヂーラ市は、人口約十万人、二二平方キロ、隣接したサンパウロ市のいわゆるベッドタウン。京都市から西方へ二十キロ、人口約九万五千人、面積二百二十四平方キロの亀岡市とは、ベッドタウンという共通点も見出せる。
 滝本団長ら一行は、同市が用意したパトカーとバイクの先導を受け、同市を一周後、会場に向かった。
 午後二時、市営のスポーツセンターに入ると、三百人近くの市民が両国の国旗を振り、歓声を挙げた。同市の小学生や園児を中心とした、歓迎陣が団員を迎え入れる。パウロ市長を始め、アルタミール・デ・ソウザ・ヴィアーナ副市長、エンリッケ・フランシスコ・デ・アレシャンドリア市議会議長ら来賓も多数出席した。
 「君が代を上手に覚えてくれて感動した」と、団員の木村幸雄さん。開始直後、観客に団員全員を紹介し、国歌斉唱。カメオカ初等学校の児童たちから、君が代が聞こえてきた。君が代が三回流れるハプニングがあったものの、一同は意外な歓迎に驚きつつも感じ入っていた様子だった。
 式典では、市立ブラスバンドや子どもたちの踊りで歓迎。亀岡市側からは、「かめおか・テレーノ・トノ・アンサンブル」によるオカリナ演奏や、有志による亀岡市の踊りを披露した。
 途中、滝本団長があいさつ。「(提携を結んで)十八年と言えば人間にたとえて、輝かしい未来を持つ青年へと大きく成長する過程にある。今後も両市の友情は、多くの可能性を秘めている」と話した。また、パウロ市長は「両市の関係が切れそうになったこともあるが、これを機会に関係を強めていきたい」と意気込みを語った。会の最後に、パウエル牧師指導のもと、会場全員で手をつなぎ、両市の子どもたちの幸福に祈りを捧げた。藤原翠子さんは「市を挙げて応援する姿勢は、近頃の日本にはない。会場では、子どもたちの素直な目が印象的だった」と、感慨深げだった。
 一行は、市議会議事場、市役所を見学し、夕食会に参加。今後、市内施設(初等小学校)見学や記念植樹を行う。
 [訪問団]団長、滝本健二。副団長、堤敬。団員、稲荷豊、大沼光代、大森章子、伊藤田鶴子、佐藤茂子、西田久代、藤原翠子、足立勝、湯浅英雄、渡辺久二子、才木稔子、磯部美都由、野原弘子、木村幸雄、木村セツ子、高屋輝雄、福本裕美、宮崎敦。(敬称略、順不同)。
 [姉妹都市提携]八一年宗教法人大本の仲介により、両市市長が始めて親書を交換。八五年に姉妹都市提携を締結後、八七年に亀岡市側が市民参加の訪問団派遣。九〇年にはジ市に衣類を寄付、九八年のガレリアかめおか竣工式典にジ市関係者からの参加があった。過去、訪問団派遣五回、訪問団受け入れ五回。