10月22日(水)
【既報関連=アゴーラ紙二十一日】きょう二十二日から少なくとも一カ月間にわたって、大サンパウロ市圏で節水が始まる。節水態勢に入るのはアウト・コチーア地方貯水池。同貯水池から配水されている住民四十四万人に影響が出る。
大サンパウロ市圏の九百万人に配水するカンタレイラ地方複合貯水池も水位が下がっており、危険な状態にあるが、マウロ・アルセ同州水資源局長官は、「十月末まで配水は保証されている」と節水態勢には入らない姿勢を見せている。
節水態勢は交代制の配水・断水で、コチーア市、エンブー・グアスー市、エンブー市、イタペセリッカ・ダ・セーラ市、ヴァルジェン・グランデ・パウリスタ市、オザスコ市(一部)、イタペヴィー市(一部)が二グループに分けられ、三十六時間置きに断水、配水される。
だがコチーア市では、「節水はもう始まっている」と憤る市民もいる。主婦のデニーゼ・ソウザさん(三八)は、同市の高地に在住。配水は夜にしか行われていないと苦情を出している。ソウザさん宅には水槽がないため、夜中に起きてバケツに水をためなければいけないという。「これからは夜間も断水になるなんて」と心配している。