10月22日(水)
第八回ジェトロビジネス日本語能力テストが十八日、サンパウロ市パライーゾ区の国際交流基金で実施された。南米大陸では昨年に続いて二度目の開催。日系進出企業の社員や日本語教師など百六人が挑んだ。
この試験は聴読解テストによって、職場のコミュニケーション能力を測るもの。昨年までは、三段階のレベル別合否判定方式だった。
自らの成績を的確に把握できるよう今年からスコア(得点)方式に変更。八百点満点でJ1―J5までのランクに分けられることになった。
アルゼンチン・ブエノスアイレス市から駆けつけた山田アンジェルさん(四二)は「NECや三井物産の現地法人に勤めた経験がある。今は、日本語を使って仕事はしていませんが、日本に向けて情報の発信をしたい」と話していた。
同能力テストは国内八都市を含む世界十五カ国三十一都市で実施。昨年、延べ三千人以上が受験した。ブラジルは昨年、最高のレベルⅠで合格者数がトップ。十人以上の受験者数があった都市のうちでも合格率第一位を記録した。
横山博之ジェトロサンパウロ事務所事業部長は「企業の皆さんが、従業員を採用する際の参考になれば幸いです」とPRしている。