10月23日(木)
[ブラジリア支局」第九回汎ブラジリア日本語スピーチ・コンテストが、去る五日、日本語モデル校講堂で開催された。出場者がぐんと増え、しかもブラジリア大学の学生ら非日系人の参加が二十人、入賞者のなかにもカタカナ表記の名が見えるなど、ブラジリアの〃日本語現況〃が垣間見られる催しだった。
コンテストは、午後一時から五時まで、四時間にわたって行われた。ブラジリア日本語普及会、ブラジリア大学日本語コース、日伯文化協会連合会の共催、在ブラジル日本国大使館、国際交流基金の後援だった。
これまで、主催者は出場者を集めるのに苦慮していたが、今回は断然増えて、〃嬉しい悲鳴〃だったという。
スピーチのレベルも年毎に向上、日本語教育の成果が上がっていることをうかがわせた。特筆ものは、ブラジリア大学の日本語科の学生も参加、非日系人の数が二十人にものぼった。外国語としての日本語教育が、徹底してきていること、教師たちの努力のほどがわかる現象だ。
各カテゴリーの優勝者は――
[A]岩本慶子「頑張った日々」(ゴヤニア日本語学校)、[B]杉井早苗恵「難しい選択」(アライアンス日本語学校)、[C]フレデリック・V・フェレイラ「自然の環境について」(ゴヤニア日本語学校)。
◇審査員特別賞
福田みゆき「わたしの日本語学校の先生」(ジュニア、タグアチンガ日本語学校)、福士まゆみ(ジュニア)、パウロ・A・ヴィアナ(同)
三浦えいじ「愛と平和」(ジュニオル、C)、エメルソン・ベルネック「しんじゅくのまいご」(C、ブラジリア大学)、アリソン・T・フレイタス「外人ミステーク」(B、ブラジリア大学)。
審査員は次の五氏だった。小林雅彦(在ブラジル日本大使館書記官)、松谷広志(JICAブラジル事務所長)、畠野隆之(ブラジル中西部日伯文化協会連合会代表)、中山遥(ブラジリア大学日本語コース教授)、三分一貴美子(ブラジリア日本語普及会理事長)。