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大サンパウロ市圏の警備を強化=軍警9.3万人配備へ=犯罪者の流入阻止が目的

10月24日(金)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十三日】サンパウロ州軍警はこのほど、約六千人の警官を各市の必要性にしたがって再編成し、大サンパウロ市圏などの警備を強化すると発表した。警備の強化は、サンパウロ市の市長選が行われる二〇〇四年末まで継続される。犯罪者が大サンパウロ市圏に流入するのを阻止するのが目的とされている。
 警備が強化される場所は、サンパウロ市とサンパウロ市を環状に囲む地域である。その中に、大サンパウロ市圏、サントス海岸地方、サンジョゼ・ドス・カンポス地方、カンピーナス地方、ソロカーバ地方が含まれる。
 軍警総司令官のアウベルト・シウヴェイラ・ロドリーゲス大佐(五一)によると、サンパウロ市や大サンパウロ市圏ABC地帯で警備が強化されると、犯罪者らはサントス海岸地方へ下ったという。
 軍警は二〇〇四年十二月までに、現在の警備体制の警官八万七千八百人から九万三千人に増やす予定。この人数は過去最大だが、法律ではすでに、この人数が理想的だと定めていた。
 軍警は通常、兵士の養成に一年を費やす。よって、十二カ月置きに、約二千五百人の警官を退役軍警の代わりに送り出さなければならない。退役した軍警の中には、殉職者や退職者、軍警から追放された人が含まれる。現在養成中の警官は四千七百六十八人しかいない。
 警官の再編成によって、サンパウロ市や大サンパウロ市圏、サントス海岸地方、サンジョゼ・ドス・カンポス地方、カンピーナス地方、ソロカーバ地方の警官数は一五%増加することになる。「これらの警官は町のパトロールを担当する」と、ロドリーゲス大佐は説明している。
 サンパウロ市の昨年の指定警官数は一万八千四百九十人。実際にこの人数が警備に当たっていたかどうかは定かではない。今年は二万百六十五人とされている。