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〝観光地〟になれる!=後藤梅園、園主は95歳=整然とした後藤梅園

10月25日(土)

 [既報関連]ヴァリニョス市バイロ・マクコにあるシチオ・サンタ・ローザ(後藤留吉さん、後藤ルリさん経営)は「後藤梅園」として知られる。隣の大きな町カンピーナスの観光局が、農村観光の〃観光地〃にしようか、というほどの、きれいな梅園だ。
 梅園といっても、園内では梅のほか、柿、ゴヤバも栽培、収穫されている。シチオで生産されるのは、梅、梅酒、梅干し、梅ようかん、そして柿酢。ブラジルで生産される梅の実は生食には不向きなので、後藤梅園としては、食品に加工、残余は訪問客に〃梅狩り〃を楽しんでもらったりしている。今季の収穫は終わった。
 さきごろ、留吉さんにシチオ経営の苦労話をきいた。留吉さんはすでに九十五歳、脚がすこし不自由だ。「管理人に(代わりに)やってもらう、ということがたいへん。私に、ほとんど何も言ってこないで、そこそこシチオを維持していく管理人は、手がかからないが、そんなに利益を上げてくれない。何も(横流しなど)しない管理人は、あれが足りない、これが足りない、とうるさく言ってくる。生産のために経費がかかり過ぎる」。シチオ・サンタ・ローザへの連絡電話は19・3881・1198。