10月28日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十五日】サンパウロ州警察は二十四日、同イタペチニンガ市(サンパウロ市から百六十三キロ)で犯罪組織PCC(首都第一コマンド)の会計係とされるマノエル・A・シウヴァ容疑者(三一、通称サスクアチ)を逮捕した。
同容疑者は、PCCの資金を収集する役目を果たしていた。「自分はPCCの者だ。刑務所にいるPCCメンバーの家族への生活扶助金を渡していた。だが、今ではほとんどPCCの仕事にかかわっていない」と、記者会見で話した。
サスクアチは、昨年に発生した同州カンピーナス地方の派出所襲撃事件(警官三人死亡)にかかわっているとされる。また昨年十月のサンパウロ市証券取引所(Bovespa)ビル爆発未遂事件や誘拐事件、判事脅迫などにも加担したとされる。同容疑者は犯行を否定している。
サンパウロ州検察局は、サスクアチがPCC捜査に非常に重要な人物だと言明している。
サスクアチは二十四日午前七時ごろ、イタペチニンガ市の中流階層地区の住宅で寝ていた時に逮捕された。同容疑者は五カ月前から、同宅に妻と四歳の娘と一緒に隠れていた。逮捕作戦には警官十一人が参加した。