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野球W杯=世界7位の金字塔樹立=期待高まるアテネ五輪予選

10月26日(火)

 ブラジル野球史に輝く金字塔――。キューバで行われていた野球W杯は全日程を終了し、ブラジルは最終戦となる七位決定戦で韓国を八対三で下し、過去最高の成績に終わった。準々決勝で今大会も優勝に輝いたキューバに惜しくもサヨナラ負けしたものの、その闘いぶりは地元でも称賛された。佐藤允禧監督率いるブラジルは、来月からパナマで始まるアテネ五輪予選に出場。W杯で好成績を挙げた勢いを借り、悲願の五輪出場を目指す。
 キューバに三対四で破れた後、ブラジルは予選リーグでも対戦した米国と五位決定戦進出をかけ二十三日に対戦。準々決勝で全てを出し切ったブラジルは、四対十三で大敗した。
 五輪予選に弾みを付けるため、一つでも上の順位で大会を終えたいブラジルは二十四日の韓国戦に八対三で快勝。七位を確定した。これまでに唯一出場した一九七二年には十二位に終わっている。
 「八強入りを私たちは目指していた」と佐藤監督は大会前の目標を果たしたことに安堵のコメント。また、優勝したキューバに冷や汗をかかせる好試合を展開した事についても「二十年の監督経験で、こんな素晴らしい結果はなかった」と振り返った。今大会、指名打者として活躍した中日ドラゴンズの瀬間仲アルベルトは「残念ながらキューバ戦には運が欠けていた」と強気のコメントを残した。
 キューバは決勝でパナマを四対二で破り、大会八連覇を達成。また、日本は台湾を七対三で下し、三位に食い込んだ。