10月29日(水)
【アゴーラ紙、エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】サンパウロ市南部イビラプエーラ公園内の湖で二十七日午前一時三十分ごろ、グーテンベルグ・C・オリヴェイラさん(一六、州立校生徒、愛称ググー)の遺体が発見された。ググーは、二十六日正午から午後八時まで同公園内で開かれたAME(エレクトロミュージック愛好会)パーティーに参加。同午後八時四十分ごろ、湖に入ったきり行方が分からなくなっていた。
ググーのほか、少なくとも数百人のパーティー客が、日中の三十二度という暑さをしのぐために汚れた湖に飛び込んだ。警備員が注意したが、聞く者はいなかったという。友人のE・ウィリアムさん(二〇)も、「多くの人々が湖で泳いでいた」と語る。
ググーは、「水泳はまあまあだ」と自分で言っていた。浅い所にいたが、入って約十五分後に姿が見えなくなった。湖畔の芝生に座っていた友人のB・シャヴィエールさん(一九)は、驚いて叫び始めた。「何度名前を呼んでも出てこないので警備員に知らせた。午後九時三十分に消防隊員らの捜索が始まった」。
遺体を発見したアウヴェス軍警軍曹は、「恐らく石に足をとられ、そのまま深い場所へ滑り落ちてしまったのだろう」とみている。
軍警は、飲酒によるけんかなどがあったと報告。一方同公園の救急部は「日射病患者しかいなかった」と言明。ググーは、腎臓が悪いので飲酒は医師から禁じられており、友人たちも「彼は飲酒も麻薬使用もしていない」と証言している。
サンパウロ市は遺族にお悔やみのメッセージを送り、葬儀費などを負担すると表明。軍警は検察局に、この種のパーティーを禁止するよう提案するもよう。クラウジーノ軍警少尉は、「以前から湖に入ろうとする人々は大勢いた。警備をいくら強化しても無駄。公園へ行く人々の考え方から直さなくては」と話している。