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バス転落で11人死亡=運転手が心筋梗塞起こす セルトンジニョ

10月29日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】サンパウロ州ポンタル市からリベイロン・プレット病院へ診察のため患者や付き添いなど三十人を乗せたバスが二十七日、国道アルマンド・S・オリベイラのセルトンジニョ地点で降雨の中、五メートル下の道路わきへ転落、十一人が死亡した。
 バスは二回も転倒した。
事故現場で即死した乗客も多い。運転をしていたオラヴォ・レモスさん(六三)は運転中に心筋梗塞(こうそく)を起こし、サンタ・カーザへ運ばれてすぐ死亡した。レモスさんは十五年間、市の職員としてポンタル市の病人をリベイロン・プレットの病院へ市役所のバスで搬送していた。
 十三人は軽傷で同日、退院した。便乗していた付き添いらの証言では、レモスさんは発作を起こしハンドルの上にうつ伏せになったという。最初の発表では、運転手は脳溢血とされた。検視の結果、心筋梗塞に訂正された。
 妊娠中のデニ・A・オリベイラさん(三三)は十二歳の息子エデル君とともに死亡、八歳の娘タイスちゃんは重傷だが一命を取り留めた。死亡した犠牲者らは後部座席におり、前部座席の人らがのしかかり圧死したとみられている。
 ポンタル市のガルニカ市長は、遺族を引き連れて現場へ急行した。道路警察の発表では、バスに乗っていたのは三十一人としているが、市は正確な記録を取っていないので詳細は不明。