10月29日(水)
日伯文化連盟(槇尾照夫会長)が国際交流基金の協力を得て編纂してきた和葡辞典「MICHAELIS」が刊行された。四万語を超える語彙数で、日本語を学ぶ非日系や初心者はもとより、ポルトガル語が苦手な日本人も視野に入れた。まずローマ字で単語が記された後に、日本語が続き、品詞やポルトガル語での表記が説明される。初版は五千部で、日系書店だけでなくサンパウロ市各地の書店にも流通する。定価は六十レアル。
案内のためニッケイ新聞社を訪問した槇尾会長と有北ジョージ理事、編集責任者の脇坂勝則氏は「二〇〇〇年に刊行した葡和辞典に続くもので、出来るだけ多くの日本語学習者やポルトガル語学習者に利用してもらえれば」と話す。脇坂氏は、約四年の歳月をかけた前回の辞書に引き続いての編纂作業について「前回の経験があるので、今回はやや短縮できたが校正や語彙の選択には徹底して念を入れた」と出来栄えに胸を張る。
出版記念パーティーは二十九日午後五時から、サンパウロ市パウリスタ大通り37の国際交流基金で開かれる。当日は特別に五十レアルで購入可。
問い合わせは11・3209・6630へ。