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砂糖輸出の大手、燃料へ=グインレ、ポスト開店

10月30日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十六日】名門の一つグインレ家が十一月三日、ガソリン配給業界へ〃グインレ・ペトロレオ〃として参画すると発表した。資本金三千万レアルを投じて、ペトロブラス石油公団から年間五百万リットルのガソリン供給を受ける。
 当面はカンピナスとジュンジアイのガソリン・ポスト二カ所から始め、三年計画で二百カ所に拡張を予定。初年度の売り上げは一億レアル、五年後には十億レアルの売り上げ予定だ。経営陣は長男のジョルジェ氏(三四)と娘三人。その一人は女優のクリスチアナ・グインレだ。
 母親のジェルマナさん(五八)は、アラビア向け砂糖輸出で三十年のキャリアがある。数カ国語を流ちょうに話し、中東諸国を飛び回って輸出契約を結んでいる。砂糖輸出では一九七二年、四十億ドルを輸出した。その後、砂糖は衰退の一途をたどった。将来は砂糖の見返りとして、アラビアから原油を直輸入する計画。
 一族はサントスに砂糖積み出し港やアルコール醸造所、砂糖精製所、コパカバナ・パレス・ホテル、CSN製鉄所などを所有し、アルコールは自家製を販売する。同社には顧問としてシェル石油のクーニャ元社長が付いている。しかしガソリン業界は、外資系メジャーと不純物を混入したマフィアの間に挟まれ、非常に難しい業種と見られている。しかし、名家に恥じない品質を保証するという。