エコノミーア

10月30日(木)

 ロドリゲス農相は米州自由貿易地域(FTAA)交渉で、けんもほろろな米政府の態度に業を煮やしている。こんなことならEUの方が、まだ交渉の余地があるとみている。フルラン産業開発相も同意見のようだ。両相は伯独財界人会議に出席してEU代表には、米代表のように取り付く島もないような高飛車なところはないと感想を述べた。
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 パラナ州政府が遺伝子組み換え(GM)大豆の州内通過を禁じたことで、生物化学の学者らが政治的に利用されることが懸念されている。GMは純然たる科学分野の問題であるが、バイオ技術委員会(CTNBio)の見解に政界の大物が注視している。資金面も含めて今後技術者の立場を、同委員会は心配している。
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 都市部での失業率が減らない一方、地方部で雇用創出が進んでいる。地方部の農業関連企業は輸出が好調で税制恩典も受けた。それに都市部は監督官による未登録従業員の摘発が厳しく、新規雇用を控えた企業も多い。地理統計院(IBGE)によれば、一月から九月までの雇用創出は、都市部が十五万三千にとどまるのに地方部は五十万を数える。
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 サンパウロ州地方都市の過去一年の雇用状況は多い順に、マリリア四・〇二%増、ボツカツ三・七八%増、プレジデンテ・プルデンテ三・〇七%増、サンタ・バルバラ・ドエステ二・五八%増、アララクアラ二・五三%増、リメイラ二・五〇%増、ピラシカバ一・九四%増、ジャウ一・八六%増、ソロカバ一・六九%増、フランカ一・三一%増あった。