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レジストロに新たな殿堂=入植90周年を記念=日伯文協会館の落成祝う=姉妹都市から19人来伯

10月31日(金)

  レジストロ日本移民入植九十周年記念メイン事業として、レジストロ日伯文化協会(山村敏明会長)が建設を進めていた新文協会館がこのたび完成。その開所式が二十七日午前行なわれた。当日はレジストロ市(サムエル・モレイラ市長)が日本政府の草の根資金援助を受けて建設した高齢者活動センター、及び市立保育園の落成し慶祝が重なった。

 式典にはレジストロ市の姉妹都市・岐阜県中津川市の中川鮮市長夫妻、楯公夫議会議長、鈴木嘉進・姉妹都市友好推進協会長夫妻に加え、地元ロータリー・クラブ、ライオンズ・クラブの会員ら計十九人の訪伯親善施設団が参加。近隣各市長、レジストロ市議、文協会員、一般市民なども小雨模様のなか多数出席した。
 ミゲール神父のベンソンに続いて、山村会長があいさつ。レジストロ市からの土地供与、中津川市からの資金援助、地元コロニア、市民有志の協賛に深く感謝。「この殿堂を有意義に活用したい」と〝新たな城〟を得た喜びを語った。新会館は総床面積八百八十平方メートル。和風建築の意匠を随所に施している。
 姉妹都市提携から三十三年。初来伯となった中川市長は、「三年前にサムエル市長を中津川に迎えることが出来た。友好親善は深まっている」とし、一層の絆を深めたいと強調した。
 これを受けたサムエル市長は、日本政府の草の根資金援助にまず感謝。昨年の移民資料館(元海外興行株式会社の倉庫を改造)に続き今回文協会館が完成、さらに高齢者活動センター、保育園が相次いで建設されたことについて、「官民の団結が実を結んだものだと思う」とした。
 三つの施設は市が供与した四千二百平方メートルの土地に中庭を囲むように建てられた。幼児から高齢者まで幅広い世代が交流できる環境にある。
 当日は石田仁宏サンパウロ総領事、山口克己同領事、野村丈吾元下議、松尾治ブラジル日本文化協会福会長、中沢宏一県連会長らの姿も見られた。