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電話料金請求書から御用=フジハラさん殺害犯=バイア州に逃亡潜伏中に

10月31日(金)

 通話料金の請求書に記された通話記録が、逮捕のきっかけに――。今年六月、サンカエターノ・ド・スール市にある診療所から帰宅途中の療法士、プリシーラ・マユミ・フジハラさん(当時二三)が何者かに殺害された事件は、容疑者が自宅から逃亡先にかけていた通話記録が手がかりとなり解決した。ルイス・アウグスト・アパレシード・フィンコ(二〇)と交際していた十六歳の少女が殺人の疑いで逮捕された。
 事件は六月二十三日夜に、同市セラミカ区で発生。診療所を出て、車に乗り込もうとしたフジハラさんは、電撃誘拐目的のルイス容疑者らにさらわれそうになった。大声を上げて抵抗したフジハラさんは、首筋を撃たれ間もなく死亡。ルイス容疑者と少女は、犯行現場近くの友人宅に逃げようとしたが、友人が断ったため、大サンパウロ市圏マウアー市の自宅に逃げ帰った。
 自宅で約二週間を過ごした後、ルイス容疑者は少女の親戚がいるバイア州マノエル・ヴィトリーニョ市に逃亡した。
 殺人事件と見て捜査していたサンカエターノ市第三警察署のヴァウジール・A・コヴィーノ警部は、マウアー市内にあるルイス容疑者の自宅を家宅捜索。残されていた電話料金の請求書に、逃亡先のマノエル・ヴィトリーニョ市が記録されていたため、居どころを割り出した。
 コヴィーノ警部は、ルイス容疑者がさらに、ピアウイー市に逃げたことを知り、捜査員を派遣。両容疑者を逮捕した。