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草の根協力=保健センターを引き渡し=マルタ市長、石田総領事が出席

11月1日(土)

 サンパウロ市シダーデ・チラデンテス区で十月二十二日、サンパウロ総領事館(石田仁宏総領事)の草の根無償資金協力で設置された「セクシャル・リプロダクテブ保健センター」の引渡し式が行なわれた。
 同区は人口が急激に増加する一方、保健所や病院がなく日常生活や母子保健が厳しい環境に置かれている。センターは同区と近隣地区の住民に対し家族計画、婦人病、性病などの予防や治療、教育を行なうことを目的とし、今年二月にサンパウロ市と総領事館が契約署名、供与限度額五万四千四百二米ドルの範囲で施設改築、医療機材、教育機材が整備された。
 引渡し式にはマルタ・スプリシーサンパウロ市長、ゴジーニョ女性局長、ロマーノ国際局次長ら市関係者、石田総領事ら日本側代表のほか、周辺住民百人以上が出席した。保健センターの設置で今後、地域の保健状況が改善されるだけでなく、公共施設が存在することで、地域の治安や住民の生活改善にも多大な期待が寄せられている。