秋の叙勲 異例の９人＝岩崎秀雄前文協会長ら

11月4日（火）

　二〇〇三年秋の叙勲者が三日発表され、在サンパウロ総領事館から邦人七人、外国人一人、在リオデジャネイロ総領事館から邦人一人の計九人の叙勲が決定した。なお、サンパウロ総領事館管内叙勲者への勲章、勲記の伝達式は二十五日午後三時から、サンパウロ総領事公邸で行なわれる。問い合わせは、サンパウロ総領事館日系社会班（電話・１１・２８７・０１００）、リオ総領事館（電話・２１・２２４０・２３８３）まで。
　二〇〇三年秋の叙勲者は次の通り（敬称略）。
　［旭日小綬章］
　▽岩崎秀雄（八一、東京都出身・帰化人、サンパウロ市在住）略歴・前文協会長およびブラジル日系団体連合会会長、ブラジル日系団体連合会設立、神戸港移民船乗船記念碑建設貢献、東京都・ＳＰ州友好都州提携の活性化に尽力など
　［旭日双光章］
　▽五十嵐二郎（七二、新潟県出身、アラサトゥーバ市在住）略歴・ノロエステ連合日伯文協会長、日本語教育の充実に貢献など▽豊田豊（七二、山形県出身・帰化人、サンパウロ市在住）略歴・ブラジル国内での美術活動、日伯両国間での美術交流促進など▽大浦文雄（七八、香川県出身、スザノ市在住）略歴・元汎スザノ文化体育農事協会理事長、各種日系社会事業への貢献など▽前田隆之（七八、佐賀県出身・帰化人、イツベラーバ市在住）略歴・農業振興に貢献、移住者支援事業、生活困窮者支援事業の創設など
［旭日単光章］
　▽杉森新（九二、岡山県出身、カンピーナス市在住）略歴・カンピーナス日伯文協における地域日系社会の発展に貢献など▽新里善秀（七六、沖縄県出身・帰化人、プライア・グランデ市在住）略歴・ブラジル小林流空手道連盟結成、古武道空手振興における功績など▽ヨシロウ・サド（六六、ブラジル人、リンス市在住）略歴・リンス慈善文化体育評議会会長、元リンス市議会議長、リンス市の移民史料館の建設に尽力など▽塩瀬正三（七五、山口県出身、イタグアイ市在住）略歴・イタグアイ文化クラブでの地域日系社会発展に貢献など
　なお、今回の叙勲から制度が変更。勲章は大綬章（旧勲一等）▽重光章（旧二）▽中綬章（旧三）▽小綬章（旧四）▽双光章（旧五）▽単光章（旧六）の六段階となり、新制度では旭日章と瑞宝章は功績の質的な違いによる勲章と位置付けられ上下関係はないとされた。（敬称略）