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非正規従業員が増加=6大都市就業者の42%

11月6日(木)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙五日】ブラジル地理統計院(IBGE)が六大都市圏で実施した月間雇用調査(PME)によると、雇用登録を行わない非正規従業員数(大部分はパートタイムや露天商に従事)が九月に七百九十八万七千人、全就業者に占める割合が四二・七%に達した。
 一方、正規従業員の割合は四三・六%で、〇一年十月にIBGEが新たな調査を開始して以来、最低の値となった。残りの一四・四%は公務員、企業経営者、無報酬従業員(家族経営の会社で給料を受け取っていない従業員など)が占める。〇三年一月には、非正規従業員の割合は四〇・九%、正規従業員のそれは四五%だった。
 六大都市圏のうち、リオ、レシフェ、サルバドールの三市で、非正規従業員の割合が正規従業員を上回った。レシフェ市では前者が四九・四%に対し、後者はわずか三四・三%だった。サンパウロ、ベロ・オリゾンテ、ポルト・アレグレの三市では非正規従業員の割合が正規のそれより低い。
 IBGEのデータによれば、六大都市圏の正規従業員は非正規従業員より三〇%所得が多い。正規従業員の九月の給与が平均八六〇・八〇レアルだったのに対し、非正規従業員のそれは六一〇・七〇レアルだった。正規・非正規従業員の所得は過去十二カ月間減少を続け、正規従業員の九月の所得は前年同月比で一二・三%、非正規従業員は一九・八%減少している。