11月6日(木)
バイオ規制法案は、大統領が署名し下院へ上程された。上下両院は審議のために九十日間を要求している。議会の日程を含めると表決は、四月になる見込みだ。すると次期収穫分の植え付けに間に合わなくなる。同法案は無許可で遺伝子組み換え(GM)大豆を栽培したら三年の禁固とあり、許可を申請して認可されるのに一年かかる。
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伯英商工会議所はNGOとの協賛で、零細小企業の製品を英国向けに輸出するサービスを行っている。サービス価格は最低千ドルから。製品の英国市場における需要と供給関係を調査する。四千ドル出せば購入希望者や大手配給業者をメーカーに紹介し取引の会合もセットする。経費負担を軽減するため、同業組合方式や企業連合方式を推奨している。
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二〇〇一年にノーベル経済学賞を受賞したスチグリッツ氏は二日、PT政権の経済政策ではブラジルに産業興隆をもたらすのは困難と述べた。経済復興がなければ、公約の社会保障政策もほごになるという。採るべき策は資本の管理、内外公共債務の再交渉、経済活性化への政府資産の投入を挙げた。財政政策と通貨政策で国際信用の確立を優先したのは正解という。
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ボトランチン・グループのアントニオ・E・モラエス氏は「ブラジルは経済成長の妨げとなっている官僚制度さえ改善されれば、最高の投資国だ。中国への投資も考えられるが、共産主義と独裁政治は良く分からない。農業関連でブラジルの雇用を創出する」と述べた。ブラジルは〃世界の穀倉〃とは、ユートピアではないといった。