11月7日(金)
二日から続いている犯罪組織PCCのサンパウロ州警察襲撃で、また一人、警官が殉職した。五日夜、プライア・グランデ市で、エヴァンドロ・M・オリヴェイラ軍警兵士(三四)が射殺された。兵士は私服姿で帰宅中、銃撃された。さらに爆弾攻撃なども州内各地で頻発。グアルジャー市では、自転車に乗った少年が四日夜、第二次世界大戦に使われた手りゅう弾を警察署に放り込んだ。この爆弾は不発に終わった。六日午前十時の情報によると、五日間で攻撃回数はすでに二十九回、警官三人が死亡、負傷者は十二人に達している。
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「貧しい男でも女一人と犬一匹はついている」とブラジルでは言われるが、経済研究所(Fipe)の調査結果を見る限り、それは真っ赤なウソだと分かる。調査によると、路上生活者の二人に一人は一人暮らしをしており、所帯持ちはわずか八%。ペットを持つ人は、全体の一五%にしか過ぎなかった。
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パラナ州ロンドリーナ市で、自分が住むビルから男(二七)が偽札をばらまく事件があった。五十レアル紙幣の偽札の束は隣のビルの石畳に落ち、警察は全部で四千九百五十レアル相当を押収した。男と同じビルに住む女子大生が、偽札をつかまされ警察に通報。警察がビルに近づいてきたのを知り、男は現行犯で逮捕されるのを免れるために偽札を窓から放り投げた。
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飲酒運転の取り締まり基準が厳しくなる。今までは血液一リットル中〇・六グラム以上アルコールが入っていれば飲酒運転とされた。これからは〇・三グラム(目安はコップ一杯半のビール)となる。飲酒運転による殺人の刑期は二年から四年だったものが、三年から六年となる。血中アルコール濃度測定器の値は裁判に適用されなかったが、新しい法規では証拠として採用される。