11月7日(金)
[既報関連]三日、サンパウロ州ジャカレイ市にある名門私立校Colegio Objetivo Juniorの二年~三年生児童三十二人が、コチア農業学校を訪問して、去る九月二十二日に自分たちが植えた木(本紙九月二十七日既報)に、添え木を結びつける作業を行った。
学校では今回も鈴川行治教頭(二世)の指導を受けた。添え木は廃材を利用、コチア農業学校で事前に準備したもので、児童たちは材木の有効活用についても同教頭から説明を受けた。
自分たちが植えた木と約四十日ぶりに再会した児童たちは、木が健全に育っているのを自身の目で確認して大喜びだった。引率したクリスチアニ先生は「今月(十一月)中旬に一年生と四年生が一緒に植林を行うことで、鈴川先生の了承を得たので、児童たちが喜んでいます。生きた環境教育となっており、私たちも嬉しいです」と話していた。
添え木作業の後はトマトやネットメロンが栽培されているハウスに行き、自然農法でまっ赤に熟したトマトを採って、その場で「おいしい!おいしい!」と頬張ったり、ネットメロンのハウスでは、佐々木エジガルト先生(二世)の説明を受けながら、初めて見るソフトボールほどに育ったメロン(写真)に驚きの声をあげていた。
児童たちは、第二回メロン祭りが開かれる十二月七日(日)には両親と友達を連れてきて「自分たちが植えた木とネットメロンを見せたい」と目を輝かせていた。
コチア農業学校では、日本種六種とパラグァイのイグアスー移住地で開発された一種の合計七種類のネットメロン(本紙八月十四日既報)が、南米七カ国の農業研修生たちによって育てられている。これも自然農法なのが特徴だ。