11月8日(土)
【アゴーラ紙七日】サンパウロ州最大の貯水池、カンタレーラ複合貯水池六カ所のうち、ジャグアリとジャカレイーの二カ所が干上がった。このため、大サンパウロ市圏に住む九百万人に対して節水が実施される可能性が高まっている。
サンパウロ州水道局(Sabesp)は同貯水池の水位が「現在、非常に低いレベル」と認めてはいるが、取水制限は実施していない。現在の貯水量は総貯水量のわずか四・三%で、先月三十日には五・四%だったことから、一日に〇・一五ポイントずつ、貯水量は減少していることになる。
貯水池付近の地域で雨が降らなければ、同複合貯水池は三十日以内に干上がる見込み。ジャグアリとジャカレイーの貯水池には少し水が残っているが、取水は不可能。カショエイラ貯水池は総貯水量の一三・一%、アチバイーニャ貯水池は二五・二%、マイリポラン貯水池は約四〇%の水を貯えている。アグアス・クラーラス貯水池は水の移動用貯水池のため、満水の様相をたたえている。
カンタレーラ複合貯水池はサンパウロ市北部、中央部、東部と西部の一部のほか十都市に水を供給している。
今後四カ月の雨の予想は期待できるものではない。気象観測所(Inmet)によると、予想降雨量は過去平均より若干少なく、サンパウロ州水道局の期待とは逆。アラウージョ水資源開発部補佐は「貯水池は過去平均以下の降雨量では回復しないが、今後数カ月にかなりの雨が降ると期待している」。