11月8日(土)
【ヴェージャ誌5日】今年初めから、多くの子供専門ビュッフェが、「ここでフェスタ(パーティー)を開きたい」と依頼してくる大人たちの数に驚かされている。しかも、変人や精神の発達が少年の段階で止まっているような人ではない。責任感のある、誰からも尊敬される職務に就いている人ばかりだ。子供がいるという人も大勢いる。大人の顧客が求めることはただ1つ。「子供向けのフェスタを心の底から楽しむこと」だ。
サンパウロ市の子供専門ビュッフェ「プラネット・ムンジ」店主、ロザンジェラ・ヴェイガさんは、「大人たちの間で、子供専門ビュッフェでフェスタを開くことが流行している。大人たちは、我々の顧客の30%を占めている」と証言している。
同ビュッフェで六十四歳の誕生パーティーを開催したのは、サンパウロ州出身の弁護士、マルコ・アントニオ・カンポス・サーレスさん。200人に及ぶ客を招き、盛大なフェスタを開いた。招待客たちは、モーターカーで遊び、カーブ付滑り台を滑り、汽車に乗って楽しい1日を過ごした。「わたしの意図はずばり、『友人たちに良き子供心を思い起こしてほしい』です」と、サーレス氏は断言する。彼自身、サルタンの仮装で友人たちの前に姿を現し、彼の妻・サンドラさんも、米国テレビ番組『可愛い魔女ジニー』のジニーの仮装で登場した。
リオデジャネイロ市のエコノミスト、イザドーラ・スコルニッキさんは、21歳の誕生パーティーをビュッフェ「エスパッソ・エンカンタード(直訳=魔法のスペース)」で開いた。イザドーラさんは、シンデレラの衣装をまとった。招待客たちも、おとぎ話の登場人物に仮装。フェスタ会場にはおもちゃで遊ぶこともできたが、彼女はもっとお客を楽しませようとフェスタ屋も雇った。金融企業に働くイザドーラさんは、「わたしにとって、このフェスタは子供時代に別れを告げるものだった」と打ち明ける。
サンパウロ州のビュッフェ「メガ・パーティー」でも同じ傾向が見られる。「今年は大人のフェスタの依頼がとても増えた」と話すのはビュッフェのフェルナンダ・マシャード営業管理担当。「彼らは従来のフェスタと違うものを求めている。夢の中のような雰囲気を味わいたいと思っている。みんな、子供に負けないぐらい遊ぶんですよ」と、大人たちの心情を語った。