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20年代のサンパウロ市映す=貴重な写真載せて出版

11月8日(土)

 【ヴェージャ・サンパウロ誌10月29日】11月15日に、「Sao Paulo Anos 20 – Andar, Vagar, Perder-se(直訳=サンパウロ20年代―歩く、放浪する、迷子になる)」が、メリョラメントス出版社から発刊される。
 価格は129レアル。144ページの本の中には、当時のサンパウロ市民の日常生活を描く45枚の白黒写真が掲載されている。
 1920年代、現在「旧中心街」と呼ばれているサンパウロ市のサンベント通りやジレイタ通りは、百万人近くの市民や約1万台の車両であふれていた。
 これら写真は1989年、同出版社の図書室で偶然見つかったもの。撮影者は不明。写真は、18センチ×24センチのガラスのプレートに挟まれ、保存されていた。当時はプレートを使った写真保存がよく行なわれていた。
 写真家のジョアン・ルイス・ムーザさんは、「撮影者は、ギリェルメ・Gaenslyのようなプロ写真家ではない。だが、写真撮影技術をよく知っていたことは確かだ」と推測する。
 無名の撮影者はルス駅の塔に登り、360度のパノラマ風景を写真に収めている。大勢の人々が歩行するジレイタ通り以外は、ほとんどの写真が人気のない風景である。