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判事2人の更迭要請=組織犯罪で検察が告発

11月11日(火)

 【既報関連、エスタード・デ・サンパウロ紙十日】連邦地裁特別法廷は今週、検察庁が要請したカセム・マズルーム、アリ・マズルーム両判事の更迭を審議する。
 第一刑事法廷、第七刑事法廷所属の両判事はサンパウロ市で収賄、密輸ほう助、背任行為をはじめとする「組織犯罪」にかかわった容疑で検察庁に告発されている。連邦検察庁はまた、マズルーム兄弟の審理した案件の特別調査をすでに要請している。
 マズルーム兄弟の同僚であるマットス判事は七日に逮捕された。逮捕状は同特別法廷の控訴院判事たちの全員一致に基づいて発行された。マットス判事は「犯罪組織の指導者」とみなされ、同判事と元妻、八人の容疑者は現在、連邦警察の拘置所に留置されている。
 マットス判事の逮捕後、連邦検察庁はマズルーム両判事の捜査に焦点を当てていた。検事たちは両判事が違法盗聴、脅迫、職権乱用を犯したと確信している。両判事は容疑を否認し、自分たちが「わなにはめられた」と訴えている。もし更迭が決定されたら、「冷静に決定を受け入れる」と二人は述べた。
 「マットス判事がナンバープレートの使用を決めたように、カセム・マズルーム判事との関係においてもマットス判事の指導力が伺える」と検事たちは話す。判事たちは州交通局で入手したナンバープレートを連警の使用に見せかけて使っていたという。