11月11日(火)
「栃木県 われらの われらのふるさと」(県民の歌)――。在伯栃木県人会(坂本アウグスト進会長)の創立四十五周年記念式典が九日、同県人会会館(ヴィラ・マリアナ区カピタン・カヴァウカンチ街五六)であった。式典には福田昭夫県知事代理の橋本良男県生活環境部長、渡辺渡県議会議員ら慶祝団九人を含め、日伯両国関係者約二百五十人が参集、栃木県人の功績を讃え合った。
式典は吉田繁第二副会長の開会の辞で始まった。先没者へ一分間の黙祷を捧げ、日伯両国国歌が斉唱された。その後、坂本会長の式辞があり、日本側から県知事代理の橋本県環境部長、県議会代表の渡辺県議、吉田粮造県海外移住家族会長があいさつ。七日サンパウロ市入りした慶祝団一行は翌八日、モジ市コクエラで開かれた「ふるさと祭り」に参加。式典出席後は、ベレーンの栃木県人会を訪問、十四日帰国の予定。
ブラジル側からは、佐藤宗一首席領事、中沢宏一ブラジル日本都道府県人会連合会会長らがあいさつ。青柳マルセーロ健二県人会青年部長が祝辞を述べた。
引き続き、栃木県、(財)県国際交流協会、県海外移住家族会から県人会に祝い金と記念品が贈呈された。県人会からは文協、県連、援協にそれぞれ三万円を寄付、また、県出身の功労者として、事業家の村田哲さん、創立当時から県人会を盛り上げた毛塚豊次さん、果樹園経営で前会長の坂田正雄さん、「イタリアぶどう」生みの親、臼井晋さんのほか、八十歳以上の高齢者三十一人に表彰状が手渡された。
式典はその後、竹本悦子さんの日本舞踊「白鷺の舞」、県人会婦人部有志の「新日光和楽踊り」など舞台発表があり、午後からは、参列者が揃いの法被を着て鏡割りを行なうなど祝典ムードに包まれた。