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コラム オーリャ!

 先月、リオ市で出品者の平均年齢が八十二歳という日系美術展が開催された。七十歳以上の愛好家で構成される「青竹会」の第一回展だった。これに関して会長の松本泰子さんから便りが届いた。
 開幕日の模様を報告して曰く、地元日系人ばかりか日本びいきの作家パウロ・コエーリョさんまでもが顔を出す盛況ぶり。「メンバーの顔は少年少女のごとくキラキラと輝いていた」。
 会の名前には、老いを忘れて青竹のごとく若々しく、の思いが込められているそうで、以前、本紙で「老人美術展」と決めつけられたことが「内心ショックでありました」とも綴られてあった。
 松本さんは会員を称して、「熟年」ときっぱり。制作を通して「これからも若返る」と。その精神と膂力。「ますぐなるもの地面に生え するどき青きもの地面に生え」とした萩原朔太郎の「竹」にも負けていない。 (大)

03/11/11