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為替先物取引が減少=市場安定で手数料節減

11月13日(木)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十二日】金融商品先物取引所(BM&F)によると、為替ヘッジの取引額が六月から十月にかけて五九%減少した。
 六月末時点の同取引額は三億五千九百万ドル、十月末時点では一億四千七百二十万だった。為替の安定により、企業は年間で契約額の一五%に上る取引手数料を節約する方向に向かっている。
 輸出業者は六月から十月までの期間に為替先物市場での取引を三二%増やしてきた。一方、輸入業者とドルの債務者は輸出業者を上回るペースで取引を減らし、ドル買い契約は同期間に四五・七%減少した。
 ソウザ・バーロスのブローカー、ウォルター氏は、現在年率一五%の取引手数料は六%にまで引き下げることが可能だと話す。取引手数料にはBM&Fのコストと、銀行とブローカーが徴収するスプレッドが含まれる。昨年、銀行のスプレッドは年率七%に達していたが、現在は中企業には四から五%、大企業には一から二%で、ブローカーのそれは銀行の半分とされている。
 ウォルター氏によると、ブラジル企業には為替リスクを避ける習慣がないことが問題だという。「ブラジル企業は為替リスクや取引手数料が下がる時に取引を減らし、為替が不安定になると為替ヘッジに走るため、結局高く払うことになってしまう」。国際市場では世界の大企業五百社の九二%がリスク管理のためにデリバティブを利用し、そのうちの八五%が為替リスク管理を目的としている。