11月13日(木)
【既報関連=アゴーラ紙十二日】一日から行方不明になっていた中等学校生(日本の高校生)カップルが十日遺体で発見された事件で、遺体の解剖結果や容疑者Rの供述によって、事件の詳細が明らかになってきた。
二人は十月三十一日、両親に「友人たちと出かける」とウソをついて家を出た。サンパウロ市パウリスタ大通りのサンパウロ美術館(Masp)の下で夜を過ごし、翌一日午前五時ごろ、チエテー・バスターミナルからサンパウロ州エンブー・グアスー市行きのバスに乗った。同午前九時、同市農村地帯に到着。買い物をした後、さらに五キロ歩いて放置状態の別荘に到着。そこでテントを張った。
同日、容疑者のペルナンブーコ(現在逃走中)と未成年者R(逮捕された)は、森の中でカップルを見かけた。二人の服装から金持ちの子供と推測。いったん武器を取りに帰り、同午後五時ごろ別荘に戻って二人を襲った。
だが、二人が現金六十レアルと携帯電話しか持っていないことに気付き、急きょ誘拐に踏み切った。
犯人らは、そこから二キロ先の別荘へ二人を連れて行った。その別荘の管理人は三人目の容疑者、アギナウド(逮捕された)。二人はそこで、殺害されるまで監禁された。
二日午前、犯人らは二人と話していくうちに、ガールフレンドのリアーナ・フリースデンバーフさん(一六)の家族が上流階層で、フェリッペ・S・カッフェーさん(一九)の家族はそうではないことを知る。そこで犯人らはフェリッペさんを殺害し、リアーナさんの誘拐を計画した。
六日、未成年容疑者のRはリアーナさんを別の場所に移した。同日、フェリッペさんがペルナンブーコに射殺され、そして九日、Rはリアーナさんを十五回も刺して殺害した。
犯行のむごさに警察は驚いている。リアーナさんは監禁中、食べ物を与えられず、暴力も受けた。首が切断されそうなほどの深い傷を負い、残りの傷はリアーナさんを拷問するために付けられたという。