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信用が財産を構築=リスクは幸運呼び込む

11月13日(木)

 【スセッソ誌】ミナス州パットス市出身のシモン・クリー氏は「私の財産は私の名前だけだ。私の名前は私以上に信用されている」という。電気のメーターの読み取り人から身を起こし、四年間で従業員三千人を抱え、年商六千万レアルの企業に育て上げた同氏の人生哲学を紹介する。
 【財源】信用の一語に尽きる。まず仕事で信用を獲得する。信用が信用を呼び込む。すべては信用の結果に過ぎない。
 【リスク】リスクが怖かったら、銀行員になるがよい。取引には、リスクと心配の二つの顔がある。信用されるような仕事をすればリスクは幸運の使者だ。
 【指導者】下らない指導者論が山ほどある。一口でいうなら自らやってみせること。誰でも信じられるように、見せて説明するのが指導者だ。
 【スタッフ】一つの技を身に付け、それに誇りを持つ人を社員に迎えること。 【一心同体】経営者も社員も一心同体。バーベキュウやサッカーをやり、ビールを飲んで意志の疎通を図る。経営者は何者でもない。
 【給料】一レアルの昇給をばかにするな。小銭でも積もれば、大金になる。全ての財産は、こうして造られる。
 【失敗】主人はいつも正しいという格言は、最大の愚考だ。間違えたら上司といえども、部下に頭を下げるべきだ。それができないで責任転嫁するなら、会社にとって大きな不幸だ。