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漂流者8人を救助=中国船から放り出される ペルナンブーコ
11月15日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十四日】中国船トン・キン号はアフリカの密航者ギネー人六人を、ペルナンブーコ州から八キロの大西洋上沖合に投げ込んだ。船上の別の場所に隠れていた二人も、騒動に気づき海中に身を投じた。
付近を航行中のブラジルの漁船が十三日、漂流者八人を救助し、レシッフェ港へ同伴した。漂流者はいずれも十五歳から二十一歳の青年たちで、生活苦から逃れるため海外に活路を求めたといっている。
一同はギネーのクロナクリ港に停泊中の中国船に忍び込み、船底に七日間も潜んでいた。陸地が見えるころと見計らって、一人が偵察に甲板へ上がったところを発見されたようだ。全員甲板へ引き出され、船員から殴打された揚げ句に海中へ放りこまれた。
漂流者の一人スマ・カラムコさんは殴打されたとき、腕を骨折しレシッフェ病院に入院した。八人は連邦警察で調書を取られ、伝染病の検査を受けた。後日、ギネーへ強制送還される。
また一人は、どこへ行く船か知らなかったという。長期間失業していたため友人から誘われて同船の船尾から潜りこんだ。航行中は、持参のからす麦を食べていた。身分証明書や着替えの服、日常用品は中国船の中に置き去りにしてきた。
連邦警察は海上巡視艇へ連絡し、中国船でのギネー人虐待の事実を捜査するよう要請した。虐待が証明された場合、中国船の船長は殺人未遂罪で起訴される可能性がある。