11月20日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十九日】司法当局は十八日、裁判所がすでに認めた年金・恩給額の調整をすべての年金・恩給に拡大して適用するよう、政府に求めた。
サンパウロ市では連邦第三社会福祉法廷が年金調整について同様の予審判決を下し、またリオ市では検察庁が同様の訴えを起こした。社会保険院の各事務所では、混乱と長蛇の列が続き、コレーア連邦最高裁長官、ナーヴェス高等裁判所長官、フォンテレス検事総長が年金額の調整を擁護し、政府に混乱を収拾するよう求めた。
政府は百四十億レアルを超える、調整に伴なう支出に対してまだ反対の立場を崩していない。しかし、コレーア長官とフォンテレス総長は、この件は高等裁判所が裁定を下したものだと政府に反発している。ここ数年間、各裁判所は七七年六月から八八年十月まで、九四年から九七年二月までの期間の年金額調整を求めた訴訟に対して、調整の実施を認める判決を下してきた。
年金額調整の申請期限が二十日に迫っていることから、裁判所と検察庁は申請の分析を担当する特別審理所の混乱を、また、高齢者が長蛇の列に並ぶといった負担を強いられることを危惧している。ナーヴェス長官は特別審理所前にできた列を解消するため、年金額調整期間の延長を認める暫定措置をベルゾイーニ社会保障相に求めた。