11月20日(木)
【ヴェージャ誌】医療技術の発達により、各種医療用品が市販準備をしている。何年も保管可能な粉末血液の登場。これまで不慮の事故で輸血が必要な場合、在庫不足で苦慮した。粉末血液は全ての血液型にも使用でき、同じ血液型の提供者を探す必要がない。
人工細胞も完成されつつある。量産に向けて最後の挑戦は、人体のどの臓器で効率よく生産するかにかかっている。最新情報では、臓器の細胞を構成する基幹部分の研究を行っている。これまでは資材としてシリコンのようなプラスチック(ポリメロス)に伸縮促進剤を混合した。
人工皮膚は、牛の粘膜で作ったものが市販されている。火傷で皮膚が損傷した患者などに使われ、治癒期間が三分の二に縮小された。平均四十日間で、火傷の跡は癒えるとされる。
人工補聴器も次々、電子部品により精密化された新製品が開発されている。人工鼓膜が、脳神経に受信できる周波数に音を調整して発信する仕組みだ。九五%は回復できるようだ。
人工軟骨の開発による鼻骨や耳骨の整形手術が多い。おおむね成功している。人工心臓は、チタンかアルミニウムとプラスチックで作られ、市販されて久しい。幹細胞による心臓の臓器培養の研究もあるが、まだ法整備の問題が残っている。