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アイセック=日本企業での実務研修=日本人学生受入れ先募集

11月21日(金)

 世界最大の学生NPOアイセック(AIESEC)は一九四八年に設立され、世界八十四カ国にまたがる組織を持ち、七百大学以上に委員会を設置し、約二万人がその活動に参加している。毎年、三千人程度を実務研修として外国の企業に派遣し、体で異文化を理解し、次代を担うグローバルリーダーの育成に務めている。
 日本国内の二十四大学にも支部があり、そのひとつ、一橋大学委員会がラテンアメリカに特化した日本人研修生送り出し事業を始めることになり、ブラジルの日本企業・現地企業で実務研修生の受け入れ先を探している。
 派遣期間は二カ月から一年。受入れ先に求められる条件としては、研修生が現地で最低限度の生活ができる給与(同委員会試算で約二百三十~三百五十ドル)と宿泊施設の提供。宿泊施設や食事代が含まれるかどうかによって金額は変動。
 アイセック側で査証取得に関しては責任を持ち、もし企業側に宿泊施設がない場合は、それもアイセック側で確保する。
 現在、同委員会では四人の外国人学生を受入れ、日立製作所やその関連会社、旅行社などで研修している。また、今年四月から九月までに九人の日本人学生をインド、ウガンダ、ケニヤ、マレーシアなどのIT系企業でのマーケティング業務、NGOなどでの難民援助・教育支援の研修に送り出した。
 受入れ希望企業には、アイセック・ブラジルUSP委員会が訪問し説明する。リカルド・ケンジ・コバヤシUSP委員長は「給与に関してはアイセックに寄付の形で一端支払いいただき、学生へは我々から渡す形をとるなど、企業と学生の間にはなんら契約や負担は発生しません」と説明する。
 なお、アイセック・ジャパン(会長=鵜野公郎・慶応義塾大学教授)の賛助協力団体には、㈱リコー、トヨタ自動車㈱、野村證券㈱、富士ゼロックス㈱などがある。詳細はHP(www. aiesec.jp)。
 申し込み・問い合わせは、一橋大学委員会の金森美沙子さん(poemisako@yahoo. co.jp)か、USP委員会のコバヤシ委員長(電話=11・3091・6047かusp@aiesec.org.br)まで。