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検事総長次席に収賄容疑=出納簿に名前明記

11月22日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】連邦警察は十九日、マットス元判事を主犯とする犯罪組織の現金出納簿にアントニオ・A・セーザル検事総長次席が報酬受取人としてAAC名で連座していると発表した。組織のメンバーとして受け取った金額は、一万五千ドルと記載されていた。
 不正資金の流れを記録した組織の経理帳簿は、イタイン区のパッサレリ法律事務所で押収した。パッサレリ弁護士は、元判事や容疑者ら七人とともに拘束された。連警の報告書では、これで同次席の犯罪関与が確定されたとした。
 「アナコンダ作戦」の特捜班が法律事務所を急襲したとき、次席は同所へ直行し同人の書類押収を阻止した。そのとき次席は高等裁につながる者だとして、係員らをどう喝した。係員らは次席の部屋からの書類押収を断念した。
 同次席は検察庁に二十一年間勤務し、検察庁で実質的に采配を振るっている。法律事務所の一室を賃借したのは、選挙違反専門の弁護士事務所を開業する考えであった。友人のパッサレリ弁護士が一日も早く、疑惑から自らの潔白を証明することを願っていると、同次席はいう。