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ショッピングセンター調査 「近い」店に人気=交通の便で選択=一般市民には美観不要

11月22日(土)

 【ヴェージャ・サンパウロ誌19日】サンパウロ市民お好みのショッピングセンターはどんなもの? 市民は自分が行くショッピングセンターを選ぶ際、店の種類やレジャーエリアなどを基準に選ぶのではなく、「家や職場から近い」「簡単に行ける場所にある」という2点を重視して行き先を決めていることがこのほど、市場調査専門コンサルタント業者「トレード&アソシアードス」が実施した「マイ・ショッピング」調査によって明らかになった。

 同社は9月と10月、消費者2100人を対象に調査を行なった。この調査で、「市民お気に入りのショッピングセンター」が分かると思われていたが、実は、市民の在住する地域によって好みのショッピングセンターが異なっていることが分かった。
 同社のフランシスコ・J・トレード取締役社長は、「ショッピングセンターは、それぞれの地域で各自の重要性を持っている」と説明している。
 だが、例外もある。同市西部の「ウェスト・プラザ」と北部の「センター・ノルテ」のケースである。センター・ノルテは、同市北部在住者対象の調査と、中心部在住者の調査の両方でトップになっている。センター・ノルテは、チエテー川沿い環状道路のすぐそばにあり、中心部から簡単に行けることが理由とされている。ウェスト・プラザの場合、地下鉄バーラ・フンダ駅にあることが人気の秘密だと推測される。
 興味深いことに、「イジエノポリス」や「イグアテミ」など、シックなショッピングセンターは同調査の上位から落とされている。昨年「もっとも美しいショッピングセンター」に選ばれたイグアテミのアドリアーナ・サンコヴスキー・マーケティング部長は、「当社のターゲットは上流階層者であり、一般市民を対象にした調査で上位を占めないことは当然だと思っている」と、心配していない。
 トレード&アソシアードス社はまた、市民に「ショッピングセンターが駐車料を請求することをどう思うか」と質問。答えはもちろん「反対」だった。反対意見のうち、「大反対。絶対にあってはならない」と答えた中心部在住者は42%だったが、東部では61%にも上った。「賛成」意見は全体のわずか10%足らずだった。
 景気があまり良くないブラジルだが、「クリスマスにはプレゼントを買いたい」という市民は数多くいた。もっとも楽観的だった西部では、市民の85%が「プレゼントに平均380レアルを使うつもりだ」と返答している。
 市民お気に入りのショッピングセンターを地域別に紹介する。
 中心部▼1位、センター・ノルテ(14%)。2位、パウリスタ(13%)。3位、フレイ・カネッカ(12%)。4位、メトロ・タトゥアペー(11%)。5位、ウェスト・プラザ(9%)。その他、32%。
 北部▼1位、センター・ノルテ(44%)。2位、ウェスト・プラザ(27%)。3位、ショッピングD(7%)。4位、センター・ラッパ(6%)。5位、ピリトゥーバ(3%)。6位、メトロ・タトゥアペー(2%)。その他、11%。
 東部▼1位、アリカンドゥーヴァ(36%)。2位、メトロ・タトゥアペー(24%)。3位、アナーリア・フランコ/ペーニャ(10%)。5位、セントラル・プラザ(7%)。6位、センター・ノルテ(5%)。その他、8%。
 西部▼1位、ウェスト・プラザ(18%)。2位、コンチネンタル(16%)。3位、ブタンタン(14%)。4位、エウドラード(11%)。5位、ラポーゾ(10%)。6位、ヴィラ=ローボス(6%)。その他、25%。
 南部▼1位、インテルラーゴス(38%)。2位、イビラプエーラ(15%)。3位、プラザ・スル(8%)。4位、モルンビー(7%)。5位、セントラル・プラザ/フィエスタ(6%)。その他、20%。